家電量販店は、最新の家電に囲まれているので華やかに見えますよね。
しかし実際に働いてみると、きつい事が多く大変なんです。
どこの職場でもそうですが、販売店という括りで考えると家電量販店は、きつい方だと思います。
- 売上ノルマ
- 商品知識
- クレーム
このあたりがメインですね。
今回は、家電量販店の店員のノルマ・派遣やバイトがきつい理由・お客様から見た店員の印象までを紹介します。
15年間、家電量販店で社員として勤務していた僕が暴露していきます。
現在すでに家電量販店で働いている方、これから働こうと考えている方も最後まで読んでみてくださいね。
家電量販店の店員はノルマがある
良く耳にする「ノルマ」ですが、家電量販店にも もちろん存在します。
このノルマが店員を苦しめています。
しかし、ノルマと言っても色々なノルマがあります。
店によってレベルが違いますが、必ずあります。
募集要項に「ノルマなし」と書いてあるのは、嘘だと考えて良いですね。
「目標」という名の「ノルマ」が存在します。
目標を達成できないと、ボーナスの査定に影響や、昇格試験に影響することがあります。
だから店員は速攻で声を掛けてきて、必死に色々とススメて来るんですね。
店員のトランシーバー
店員はトランシーバーを着けていますよね。
その理由を知っていますか?
- お客様からの問い合わせ
- 担当の呼び出し
- 混んでいる売場への誘導
- 売上報告
店長や、フロア長から発信される④がきついです。
目標額まで一番遠い人や、売るべき商品を1個も売ってない人を「名指しで発表」されます。
全員が聞いている場で吊るし上げられるので、本当にツライです。
「決めろよ~その客けっこう見てたから買うよ~」とか、プレシャーをかけてくることもあります。
店員にとってトランシーバーは、悪魔の道具というイメージですね。
家電量販店の派遣やバイトはきつい
家電量販店の店員は、社員・派遣社員・アルバイト・メーカーヘルパーで構成されています。
比較的社員は守られているのですが、派遣社員とアルバイトは正直きついです。
- 売上が悪いと契約を切られる
- 社員より給料は低いのに、目標(ノルマ)の基準は同じ
- 派遣は販売メインなので、目標が高く設定される
社員は外回りや、修理品の管理や、配達・工事の管理などがあるので、販売メインではありません。
しかし、販売員として契約されている派遣社員やアルバイトは、とにかく売上を上げないといけないので、かなりきついです。
「責任がないから、契約社員やアルバイトは気がラク!」と思っている方は間違いですね。
- クレームになってしまった場合の最終的な対応は社員
- 部長など、店長より上の人から直接何も言われない
このくらいです。
そのかわり、店長やフロア長からのプレッシャーは凄いです。
甘く見ないで、しっかり頑張りましょう。
倉庫担当の派遣社員やバイトもきつい
家電量販店には倉庫担当(バックヤード担当)もいます。
店員として店内に立つ販売担当もきついですが、倉庫担当もきついです。
- 商品入荷後の納品や仕分け
- 注文品の準備
- 配達・工事の準備
- 掃除全般
言ってしまえば、超雑用担当です。
しかし、「注文品の準備を間違えた」・「商品が無くなった」このような状況のときは、かなり危険です。
家電量販店のお客様は、かなり短気な方が多いです。
なので、「準備した商品が違ったら一発でクレーム」なんてこともあります。
だから慎重に作業を進めないといけません。
さらに、商品の在庫が合わなかったりすると、最初に疑われます。
倉庫担当は肉体的にきついだけではなく、精神的にもきついという事も忘れないようにしましょう。
もちろん良いことも
家電量販店のイメージは、「華やか」ですよね。
華やかな理由は、店内が明るく賑やか!だけではありません。
スマホや、インターネットサービスを中心とした「キャンペーンガール」の存在です!
家電量販店の派遣やバイトは、このキャンペーンガールと出会えます。
- キャンペーンガールから、商品案内のお客様をパスされる
- 店員から、キャンペーンガールのサービスを案内する
- 休憩中に一緒になり、意気投合
素敵なキャンペーンガールが来た日は、テンション上がりまくりで売りまくれますよ!
家電量販店でキャンペーンガールと一緒に働く裏技
家電量販店の募集ではなく、スマホやネットサービスの販売スタッフとして家電量販店で働くと、出会いのチャンスも爆増です!
家電量販店を辞めたいと悩んでいる方へ
家電量販店がきつくて、辞めようと悩んでいる方も多いですよね。
- 辞めて他の職場でやっていけるのか?
- 家電以外の販売はできるのか?
恐らく、こんなことを思っているのではないでしょうか?
結論から言います!
販売メインで家電量販店に勤務していた方は、他でも通用します!
家電量販店の店員は、多くのスキルが身についています。
「販売員にスキルなんてない」って言われがちですが、スキルはあります。
- 親切丁寧な接客ができる
- 多くの商品の内容を覚え、案内できる
- さまざまなサービスを案内できる
- 売るべき商品を紹介し、販売できる
これは立派なスキルです。
家電量販店の社員、派遣、バイト、「きつい環境でやってきたからこそ手に入れることができたスキル」ですよ。
家電量販店からの転職例
- 自動車種類…家電より少ないですよね。
- 自動車は高い…高額な物も販売してきましたよね。
- 自動車保険…インターネットサービスなど紹介してきましたよね。
- ローンの手続き…クレジット契約で分割支払いも経験済みですよね。
僕が退職を考えているときに、お客様から自動車ディーラーの誘いを受けたことがあります。
その時に質問した内容です。
結局その誘いはお断りしましたが、接客は武器になると確信した瞬間でした。
きついなら辞めて、違う場所で活躍する道を選択してみてください。
お客様が感じている家電量販店の店員の印象は?
家電量販店を退職して、客として行くようになってから店員の印象が変わりました。
今の印象は、「店員=面倒くさい」です。
最近は店員を回避するために、イヤホンを必ず装着して行くようにしています。
これからも家電量販店でやっていきたいなら、客観的に自分の接客を見てみるのも重要かも知れません。
売上が少ない方は、必死さが全面に出てしまっている可能性が高いです。
本気で買いに行くという感じで、自分が勤務している家電量販店以外の店に行ってみてください。
すぐに分かるはずです。
面倒くさい店員がいたら、普段の自分と比べて改善するようにしましょう。
店員の考え
- ノルマや評価があるので、今日買わなくても、次回来店して買う時は自分から買って欲しい!だから名刺だけでも渡したい!
- 少し話せば、意外と乗ってきて売れちゃうかも!
- 見ている商品以外にも、新製品とかイベントを紹介すればそっちを買うかも知れない!
- 他で買われないようにポイントカードだけ作らせよう!そして情報をゲットだぜ!
- 本体はこの店で買わなくても、消耗品や周辺機器は買いにくるかも知れないから紹介をしておこう。
- 売上が欲しいイベント日を告知して、その時に買わせよう。
- こいつ怪しいな…万引きすんじゃね?
これがお客様に伝わらないようにできれば、最強の店員になれます。
そして何より、接客スキルを磨くことができます。
家電量販店で続ける方も、辞めて他で働く方も、素晴らしい接客ができるように頑張りましょう。
まとめ
家電量販店の店員について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
店員のノルマ
ノルマ無しは嘘。目標という名のノルマがあります。
契約社員・アルバイトはきつい
結果を出さないと契約が切られるリスクがある。
他でも接客スキルは活かせる
家電量販店の接客は素晴らしい!自信を持って!
これが分かったと思います。
きついと思っていると、接客も雑になり、クレームを生んでしまうこともあります。
それ以前に売れない店員になってしまいます。
ネット通販が多くを占めてきていますが、実際に商品を買うときは見たいですよね。
この心理があるからこそ、店は残っています。
店があれば、販売する店員が必要です。
「お客様を感動させるような接客」これができる販売員になってください。
そうすればきっと、家電量販店でも違う場所でもあなたは活躍できるはずです。